2025年3月27日 – 米国とロシアの当局者は月曜日、ウクライナの広範な停戦に関する協議を進めるためサウジアラビアで会談した。ワシントンは、より広範な合意を確保する前に、黒海の海上停戦を優先するとした。
この会談は、日曜日のサウジアラビアでの米国とウクライナの交渉に続くもので、ドナルド・トランプ米大統領が、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領およびロシアのウラジーミル・プーチン大統領との最近の電話会談の後、3年間の紛争を終わらせるための取り組みを加速させる中で行われた。
ホワイトハウスは、主な目標は、ここ数ヶ月激しい軍事活動が沈静化している黒海での安全な航行を確保することだと述べた。
「これは主に航行の安全に関することだ」とクレムリンの報道官ドミトリー・ペスコフ氏は、モスクワが期待に応えられなかったと主張する2022年の黒海海上協定に言及して述べた。
協議に詳しい情報筋によると、米国代表団はホワイトハウス国家安全保障会議の上級ディレクター、アンドリュー・ピーク氏と国務省の高官、マイケル・アントン氏が率いた。
ロシア代表団は、ロシア上院外交委員会の委員長、グリゴリー・カラシン氏と連邦保安局長官顧問、セルゲイ・ベセダ氏。
カラシン氏は、3時間に及ぶ協議を「創造的」と評し、双方が二国間の重要な緊張に対処したと指摘した。
一貫して戦争終結を訴えてきたトランプ氏は、交渉の進展に満足感を示し、プーチン氏の関与を称賛した。
トランプ氏は土曜日、さらなるエスカレーションを防ぐ取り組みは「ある程度制御されている」と述べた。
しかし、欧州諸国はプーチン大統領の妥協の意思に懐疑的であり、ウクライナがNATOへの野心を放棄し、ロシア占領下の4つの地域から撤退することなど、彼の要求は2022年の戦争開始以来変わっていないと見ている。
エネルギー攻撃の一時停止
ロシア政府は、ウクライナのエネルギー施設への攻撃が続いているにもかかわらず、プーチン大統領がトランプ大統領に約束したウクライナのエネルギーインフラへの攻撃の30日間の一時停止をロシアが順守していることを確認した。
一時停止を尊重する前に正式な合意を主張したウクライナは、モスクワが自国のモラトリアムに違反したと非難したが、ロシアはこれを否定している。
ホワイトハウスの国家安全保障担当補佐官マイク・ウォルツは日曜日、CBSのフェイス・ザ・ネイションに対し、米国、ロシア、ウクライナの代表団がリヤドの同じ施設にいたと語った。
黒海停戦以外にも、検証措置や平和維持戦略など、ウクライナとロシアの間の「統制ライン」を定義することに議論が集中した。
ウォルツ氏はまた、ロシアに連れ去られたウクライナの子供たちの返還など、信頼醸成措置も議題に上がっていると指摘した。
クレムリンは、紛争にもかかわらずウクライナの穀物輸出を促進した、2022年7月にトルコと国連が仲介した黒海穀物イニシアチブの復活に関心があることを改めて表明した。
ロシアは、自国の食料と肥料の輸出に支障があるとして、2023年にこの協定から離脱した。しかし、黒海を通じた穀物輸出は大きな混乱もなく続いている。
キエフ代表団を率いるウクライナのルステム・ウメロフ国防相は、米ウクライナ協議にエネルギーとインフラ施設の保護に関する提案が含まれていることを確認した。
3月初めにモスクワでプーチン大統領と会談した米国のスティーブ・ウィトコフ特使は、合意がロシアに他国への侵攻を強めさせる可能性があるというNATO同盟国の懸念を軽視した。
「彼がヨーロッパ全土を占領したいとは思えない。これは第二次世界大戦のときとは全く異なる状況だ」とウィトコフ特使はフォックス・ニュースに語った。
「彼は平和を望んでいると思う」と同氏は付け加えた。
ペスコフ氏は、モスクワとワシントンは戦争を終わらせる必要性について相互理解しているものの、多くの複雑な詳細が未解決のままであると認めた。